What News→→→11月30日掲載!!【シニア層転職の迷い徹底解説】60歳再雇用、転職迷いがあるのは当然!

【転職目的の絞り込み】シニア層転職時あり得ないことが多い現実

シニア層転職において現職のキャリアやスキルは転職先での待遇を向上させると期待している人も多いですが、実際は給料やポジションは良くならず、逆に悪くなったという方が多いのも事実です。なぜでしょうか?どんな対応が必要なのでしょうか?

実は、”転職=キャリアアップ”の何をアップさせたいか?を明確にし、自分の職務経歴書(自身の強い部分)に関連つけ、転職目的を絞り込みその目的を達成することを意識することが大切です。シニア層には長いキャリアに裏付けされたスキルがあり強い味方です。

なぜならシニア求人企業側の欲しい人材=転職後実現できること=継続して活躍できる(実現性+継続性)があれば即戦力として採用したくなり待遇面は向上します。

私は40歳前後の転職目的は”更に活躍できる環境を手に入れること”、50歳前後の転職目的は”過去の経験を生かし高待遇な企業へ転職するか起業すること”、60歳の転職目的は”できることよりやりたいことをしたい”でした。

この記事では転職目的を絞り込み、実現性+継続性を発揮できることを強調し、あり得ない!勘違いしていた!を防ぎ、転職できるように体験談から説明致します。

目次

1、年代別転職目的を知ろう

【転職目的の絞り込み】シニア層転職時あり得ないことの克服方法:目標

転職年代は3分割できます。若年層(20代から30代)、ミドル層(40代から50代)、シニア層(50代以降)です。個々の状況や背景によっても多少は異なりますが、それぞれの年代により転職目的は異なります。シニア層でありながらまだまだ若いものは負けない!と思いミドル層の転職目的に挑んだりしたくなりますが(私もそうでした)、残念ながら自身がそう思うのと社会一般が思うのでは大きな違いがあります。

(1)若年層(20代から30代)

転職目的:キャリアアップと新たなスキルを習得

自身のキャリアップのために新たなスキルを習得することを重要視し転職を考えることが多いです。安定より成長のために、学ぶために、新しい業界や職種での挑戦を求めて転職することがあります。一方で働き方や職場環境の改善を目的に転職する方もいます。

(2)ミドル層(40代から50代)

転職目的:安定と収入の向上

若年層に身につけたキャリアやスキルを担保に自身や家族のため、安定した将来を考えて、安定した職場や労働条件、収入を求めて転職する傾向があります。一方で、キャリアの転換と再スタートに臨む目的を持つ方も多い。 長年の経験を活かして新たなキャリアパスを模索するために業界や職種の変更を通じて新たな挑戦を求めます。

(3)シニア層(50代後半以降)

転職目的:生涯ライフスタイルの調整

定年退職が目前に迫り、退職金、年金などライフスタイルの調整や収入を求め転職を考えます。一方で今までに得てきた社会からの恩恵(経験、知識など)を社会へ帰す”社会貢献としての働き方” として非営利団体や教育機関での仕事に関心があります。体力や健康状態を考慮して、身体的に負担の少ない職場環境を求めることがあります。

2、シニア層転職目的のまとめ

(1)転職目的

若年層とミドル層はできる仕事を更に広げ待遇(収入、ポジション、環境)の向上を求める転職に対して、シニア層は社会から受けた恩恵(経験や知識など)を社会へフィードバックする転職を基本に考え生涯ライフスタイルの調整をする転職です。

(2)待遇面の向上

業界によっては若年層、ミドル層との競争や進化を求める企業もあるので、現職のキャリアだけで転職先での待遇の向上に繋がらないことも多いです。また企業によってはシニア層には最初から特別な研修や職務が与えられて、若年層、ミドル層と競争すらできない環境もあります。以下に体験談を紹介します。

某企業の面接においての体験談

某企業の営業職最終面接にて”シニア職務のための研修”という説明がありました。

シニア入社の方は2週間の研修の後、決められたエリアで新規開拓を行い報告書を書いてもらいます。その中で具体的な商談は営業部スタッフへ引き継ぎます。

新規開拓から受注活動までしないと完結型の業務ができず、責任範囲がはっきりしないので歩合級や成果報酬として評価ができないのではありませんか?

受注業務は長年の経験やこの業界の知識が必要です。シニアの方には最低限必要な知識を研修期間に身につけて頂き、新規開拓だけを行い、営業スタッフと連携して受注活動をして歩合級や成果報酬として評価します。

つまり、シニア転職者はアシスタントであり、単純な新規開拓のみを数をこなす業務を行い、給料は別に歩合級や成果報酬があるとはいえ200,000-250,000円程度で、フルタイム勤務し正社員として厚生年金、社会保険もある待遇だというわけです。今までの経験上できる仕事で営業職へ転職しようとすると”単純作業で低賃金”+”給料は再雇用とほぼ同じ”それが現実でした。

この現実を不公平と受け取るか仕方がないことだと受け取るかは、個々の判断ですが、私は不公平感70%、仕方がない感30%と理解しました。つまりできる仕事で、自分ではまだできると思っていても企業側にすると、60歳で残り5年間なら若年層に期待し投資した方が良いわけです。更に社内のアシスタント役としてなら過去の経験が営業職であれば即戦力であり、1年更新で低賃金でも雇用した方が良いわけです。

結果、某企業は家からも近かったのですが辞退させて頂きました。この体験で反省することがありました。”できる仕事”で採用されれば”必要とされている人材”であると勝手に思っていましたが、実際は少し違いました。シニア層は”できる仕事”より”やりたい仕事”を見つけ、自分から”必要とされている人材”にならない限りは、待遇を向上することができないんだと思いました。

3、シニア層転職の4つの障壁

障壁1:市場の需要と供給の影響

シニア層の転職者は、若年層やミドル層の転職と競争になりやすく、本人はやる気があっても新しい技術や業界の変化に追いつくことが難しいと勝手に判断され、需要が限られ、偏見や年齢差別が実際には存在しています。

障壁2:給与と待遇の課題

一般的には、経験豊富なシニア層であっても高い給与を支払う企業は少ない傾向があります。また、役職や責任が少ないポジションでの求人が大半です。

障壁3:技術やスキルの適合

最新の技術や知識についていけないことが求人数や質の障壁になることがあります。高待遇な業界ほど、技術的なスキルが求められる職種が多いです。例えば医療や法律は当然ながら製造業においても、現場経験がないと例え求人があっても高待遇な転職は難しいです。

障壁4:働き方の選択肢の制限

リモートワークやフレックスタイムなどの柔軟な働き方においても、一定期間の業務経験やスキルがあるからこそリモートワークができるわけで、シニア転職者にとっては選択肢が限られます。

これらの点を踏まえると、シニア層の転職は一般的に若年層やミドル層よりも難しいとされて、個人の経験やスキル、求人市場の状況によっても異なりますが、個人で転職活動をするには限界があります。転職サイトやエージェントからの適切なサポートやアドバイスを得ることが満足のいく転職への近道です。

4、シニア層が強い分野があることをポジティブに捉えます

【転職目的の絞り込み】シニア層転職時あり得ないことの克服方法:ポジティブ

転職エージェントでは直接スカウトを積極的に行っているところも多く、シニア層がミドル層、若年層よりも強い部分と自身の強い部分を掛け合わせて、適正人材を求人している企業へ転職をすることも可能です。

(1)豊富な経験と知識の活用

シニア層は長年のキャリアで培った豊富な経験と知識を活かすことができます。これにより、企業や組織は即戦力として価値を認めやすくなります。

(2)高い専門性と信頼性

シニア層はその分野での専門知識や技能を持っており、他の世代よりも信頼性が高いと見られることがあります。特に高度な専門職や管理職ポジションでの求人に有利です。

(3)安定感と責任感

年齢が高い分、安定感や責任感が魅力です。企業が安定した業務遂行と組織のリーダーシップを求めている場合、シニア層はそれらを提供できます。

(4)人間関係の構築力

長年のキャリアで築いた人脈やコネクションを活かして、ビジネス上の人間関係を効果的に構築し、新たなビジネスチャンスを創出することができます。

(5)新しい挑戦への意欲

シニア層には新たな挑戦に対する意欲が高い人も多く、人生の後半を充実させるために新しい職場や業界に飛び込むことがあります。これにより更なる自己成長や新たな人生の目標を達成しようとします。

(6)企業は助成金を受け取れます

シニア層を採用すると「65歳超雇用推進助成金」を受けられる場合があります。厚生労働省は生涯現役社会実現のため、次のようなシニア層採用を対象とした助成金制度を設けています。助成金を活用すれば、雇用にかかるコストの削減にもつながります。

引用元:厚生労働省「65歳超雇用推進助成金」

引用元:令和6年度65歳超雇用推進助成金のご案内

以下に体験談を紹介します。

中国系企業が東京へ法人設立、日本支社長への誘い

中国在住期間が長く、起業していることもあり、中国知人経由でスカウトを頂きました。レーザー関連商品の輸入販売業務で数%で良いので共同出資で日本法人設立から会社経営までの依頼したい。

中国文化に精通する私の回答は、共同出資なら辞退するが100%中国側独資であれば社長として是非受けたい。

なぜですか?数%の出資で代表取締役として経営をすれば、業績によっては給与、配当を含めると大きなメリットではないか?

結果、法人設立の準備だけ業務委託として受け、共同経営は辞退しました。
このやりとりには、深い文化の違いがあります。彼ら中国人は親族や家族以外の人への信頼感が乏しく、経営を任せる担保として自分の家族や親族を常駐させ決裁権を堅持し、更に私に数%出資させ共同経営の形にし経営を任せるというものです。

悪い誘いではないのですが、会社設立し事業が軌道にのるまでの一番の力仕事だけをやらせて、その後は家族や親族が引き継ぐ。という青写真が見え見えな依頼でした。

5、やりたい仕事のために2分割

【転職目的の絞り込み】シニア層転職時あり得ないことの克服方法:やりたい仕事

2-3ヶ月間の転職活動において”できる仕事”の転職活動では転職目的の”生涯ライフスタイルの調整”はできないと思い。以下の2案に進路変更をしました。

第1案:起業

中国で起業していることもあり、今まで日本の企業に外注依存している業務を自社でする。

既存事業の確保と拡大なので市場変化にも精通できているし、持続可能であると判断しました。

起業形態もいきなり”法人設立”ではなく”マイクロ法人”か”個人事業主”で小さく始めることも可能です。

小さく始めるなら資金調達、体力や健康管理も持続可能であると判断しました。

第2案:人材不足、シニア層も大活躍する業界(タクシー運転手)

タクシー運転手は65歳まで若年層と同じように働け収入も同等です。更に65歳以降シニア層として72歳まで運転手を続けられます。

二種免許の取得+社内研修=約1ヶ月間で勤務開始(費用は会社支援あり、研修期間でも給与あり)

3ヶ月間の試用期間後正社員(正社員としてデビューするための社内研修、給与補償あり)

給料は歩合性(働けば働くだけ給与が増えます)

タクシー運転業務の基本は”隔日18時間勤務”で翌日が明け番で休みです。体質的に低血圧で朝が弱いことに不安がありますが、徐々に慣れることが期待できます。

自動車、オートバイの運転が好きで、長い営業経験上接客への不安はないので、4㎡空間での究極の接客と言われるタクシー運転手には強い興味があります。

生活の場を20数年間も海外にしていたこともあり、日本人でありながら外国人的なモノ、事の考えをしている現在、いろいろな環境整備もしないうちにいきなり起業するとリスクが高く、中国での起業経験上、明日の食事をどうするか?位の地獄を見て長い年月をかけて業績回復した経験から即起業には踏み切れません。そこで、第2案をしながら生活の基盤を作り、第1案の起業を目指すことにしました。

5、まとめ

自己評価と市場価値の把握不足

自身のキャリアやスキルを過大評価したり、市場の需要と自身の価値を適切に見誤ることがあります。客観的に評価するために転職エージェントスタッフなどからのアドバイスは大切です。

現実的な目標設定の欠如

転職先の企業や職種に対する明確な目標設定が不足すると、企業側と転職者両者の転職後の適応や満足度が低くなり待遇面として現れます。

業界の変化や新技術への適応性

業界や職種の変化に対応するための学習や新技術の習得は継続性が大切で、シニア層が持つスキルは若年層と比較して遅れている場合が多く競争力が低下し、転職活動の成功率が低くなります。シニア層転職の競争相手はミドル層+若年層です。

ポジティブなマインドセット

年齢や過去の経験をネガティブに捉え過ぎると態度として現れます。自信を持って新しい挑戦に取り組むポジティブな姿勢を保つことが転職成功のカギとなります

【転職目的の絞り込み】シニア層転職時あり得ないことの克服方法:アイキャッチ画像

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