「20代での転職はした方がいいのか?しないほうがいいのか?早すぎる?もう少し我慢した方がよい?など、さまざまな不安や迷いがあります。
私自身も20代での転職を経験しました。初めての転職活動に対する不安として、自己PRや志望動機を明確にする難しさ、新しい環境への適応性など、待遇面など、さまざまな不安がありました。しかし、転職は相対的なことではなく絶対的なことなので、本人がどうしたいか?を第一に考えたことが背中を押した結果になり、その後のキャリアップに繋げることができました。その経験から言えるのは、”自分はどうしたいのか?”は自身で決めることで、決めた後はしっかりとした準備をして自分に合った転職を見つけることが重要です。現在の不安感に負け、自己分析をせず、準備不足、なんとなく転職だけは止めましょう。
この記事では、20代で転職を経験した3つの体験談をもとに、それぞれの悩みと解決策を紹介します。これらのリアルな体験談を通じて、みなさんの転職活動が少しでもスムーズに進むようなヒントを提供できれば幸いです。
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1、20代転職悩み:根拠のない不安と転職進め方(準備不足)
(1)体験談
新卒でせっかく入社した会社を4年足らずで辞める決断がなかなかできず、毎日悩んでいました。同僚、上司、会社への裏切りになり合わす顔がなくなりそうで、転職するよりも今の会社でもう少し頑張った方が自分のためではないか?という悩み(根拠のない不安)と、転職が初めてだったため、何からどのように始めればいいか分からない不安(準備不足)が入り混じっていました。
(2)解決策
初めての転職は誰でも不安です。この不安を少なくするために、転職エージェントやキャリアカウンセリングを活用します。専門家から具体的なアドバイスを受けたり、会社以外の友達や先輩などに相談することで、自分に合ったキャリアパスを見つける手助けとなります。
逆に、家族や親戚など近い存在の方々へ相談すると、”転職は早い!”、”せっかく就職したのでからもう少し頑張ったらどうか?”、”どこの会社でも同じ様な悩みはある”意見が多く判断を迷わせてしまいます。つまり身近な存在になるほど、相対的な根拠のない不安が優先され転職しない方が良いアドバイスになります。
相談相手(例えば転職エージェント)によっては、転職市場の動向や企業の内情について詳しく説明してくれるだけでなく、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策まで丁寧に指導してくれます。これにより、自信を持って転職活動に臨むことができました(根拠のない不安の解消)。また、キャリアカウンセリングでは、自分の強みや価値観を再確認し、それに基づいて転職までの期間を計画することができました(準備不足の解消)。
2、20代転職悩み:業界・職種のミスマッチ
(1)体験談
大学で電子工学を専攻していただけでエンジニアになろうと思い入社したのが最初の会社でした。入社後技術的なことがさっぱりわからなく、部屋に帰って復習しながらなんとか追いつこうとしましたが、業務に必要な知識と自分の知識の溝は開くばかりでした。わからないことをわからないとなかなか言い出せず、そのうち胃がシクシク痛むようになり軽い胃潰瘍になりました。
1年ほどがんばった頃、自分はエンジニアになるためにこの会社に入社したのではなく、市場近くでセールスエンジニアになりたかったことを会社に伝え転属依頼を出したところ営業部への転属が決まり、地方の本社から東京営業所へ配属されました。”技術知識を持つ営業マン”として再スタートができました。
好きなことで生活できるほど人生は甘くありませんが、自分の興味や強みを再確認するためにしっかりと自己分析を行い、自分に合った業界や職種を見極めないと、私の様に転属か転職が必要になります。私の場合転属2年後に転職することになりました。
(2)解決策
その会社が”わからないことをわからない”としっかりと言える環境か?そうでなければ、頑張りたくても頑張れませんね。そんな時は再度”職業観”をしっかりと考えましょう。
職業観とは”経済状況と職業”、”労働環境と雇用関係”、”社会的な影響”、”文化的な要素”の4つがあります。全部を考慮するのではなく自分にあった職業観から優先順位を決めます。
経済と職業
経済はいろんな産業/ 職業で構成されています。最近では、教育や福祉の分野では、高齢化社会に対応するための人材需要の高まり、ITやAI業界では専門的な人材不足などです。AIの発展とともに数年後には無くなる職業もあります。
労働環境と雇用形態
会社側は以前は正社員の安定雇用を重視してきましたが、最近では非正規雇用やパートタイム労働者の割合増加や実績重視の給与体系などです 。これに伴い、若年層は安定した雇用よりも柔軟な働き方を求める傾向が高くなっています。
社会的な影響
日本社会では、仕事への責任感や会社への忠誠心が強調されることが多く、長時間労働や高い業務負荷が一般的です。会社への忠誠心が強くなり、その後逆に会社への依存度が高くなり、多少理不尽なことでも会社の意向に従うしかない場面が多くなりストレスの原因にもなります。
文化的な要素
家族や社会全体との協調性を重視する文化的な要素があります。例えば、伝統的な職業では家業を継ぐ、匠の技術力を継ぐことが尊重される一方で、現在では個人のキャリア志向、属人性が強まっています 。
これらの”職業観”に対して自己分析をします。ウェブ上の無料で利用できる適性検査も多く、または職業カウンセリングを受けることで、自分の性格や強みを再確認できたり第三者の視点からアドバイスを受けることは大変有効なことです。
3、20代転職悩み:キャリアの方向性の不確定
(1)体験談
20代は自分が本当にやりたいことや向いている職業がまだ不明確ですがそれが普通なんです。やりたいことや向いていることの結論を焦って出す前に、いろいろ経験することで自然と方向性が定まっていきます。
その手段となるのが会社内の転属や他社への転職です。私の場合、転属した時は”エンジニアで使い物にならなかった人”、”技術的内容が不十分なのにセールスエンジニアになれるのか?”など自他ともに挫折感もあり、その後転職してしまうわけですが、そんな挫折感なんか人生の中で小さな傷跡にもならないのを知ったのは30代になってからでした。
(2)解決策
地方にある本社から東京へ転勤し業務内容は、既存顧客の確保のため商社の人との同行訪問でした。社内では誰も指導してもらえなかったので、社外の商社マンや知り合いの証券マンから刺激を受けるようになり、”なるほど、、こうやって人間関係を作っていくのか?”、”こうして市場要求を調査し提案していくのか?”そんなことを肌で感じていました。
徐々に既存顧客の確保だけでは物足りなくなり新規市場の開拓をして勝手に契約してしまったある日。関係する商社からは”その顧客はウチの顧客だ”とか”勝手なことしてもらっては困る”など社内外から避難が多かったのですが、顧客が決めたコトであり、その後小さな注文が徐々に大きなリピートに繋がった時、営業の面白さを始めて知りました。社内で転属をすることで、エンジニア→セールスエンジニア→セールスに方向性が定まりました。
4、他
他に”ワークライフバランス(家庭との両立)の確保”、”経済的安定への不安”なども20代転職の悩みとして上げられますが、30代になり結婚し家庭を持つ頃になると更に悩みや不安として大きくなりますので”30代転職の悩みと解決策”で説明します。
5、まとめ
転職までの期間を計画的に進める
自分の強みや価値観を再確認し、それに基づいて転職までの期間を計画的に進めることで、何からどのように始めればいいか分からない不安からは解消された転職活動ができます。
職業観に対して自己分析
業界・職種のミスマッチの場合は、”職業観”に対して自己分析をします。ウェブ上の無料で利用できる適性検査も多く、または職業カウンセリングを受けることで、自分の性格や強みを再確認できたり第三者の視点からのアドバイスは自分の強みを活かした転職に繋がります。私自身も20代の最初の転職職種の営業職がその後の人生に大きく影響し今も現役として、市場が求めるモノやコトなら何でもビジネスに繋げられています。
求人側は潜在する可能性を重視する
20代の転職では、求人側は潜在する可能性を重視するので絶対無二な能力を持つ人材以外は高待遇な条件提示をすることはありません。自社の将来性、雇用条件”あなたの力を最大限発揮できる環境である”ことを強調しますので、転職側も4つの職業観の優先順位をしっかりと決めましょう。私の職業観優先順位は”セールスエンジニア”、”給料は前職同様程度”、”将来を見据えて海外へ向けた展開”でした。電子関係のエンジニアだった前職と比較すれば大きなキャリアップに繋がりました。