What News→→→11月30日掲載!!【シニア層転職の迷い徹底解説】60歳再雇用、転職迷いがあるのは当然!

【タクシー会社配属先】各営業所、グループ傘下では待遇面など違いアリ

タクシー会社の営業所はいろんなエリアにありますが、同じタクシー会社ならどの営業所を選んでも同じだと思っていませんか?家から近いからこの営業所にしよう!だけで決めていませんか?

実は同じタクシー会社でも営業所によって待遇や研修制度などが違う場合がありますので、面接時によく質問してみましょう。

なぜなら一般企業と同じように、同じ企業でも営業所によってスタッフや文化習慣により対応が違うのと同じようにタクシー会社でも違います。

私は某タクシー会社に入社し研修に参加した時に、”○○タクシー株式会社”は同じでも営業所によって研修期間が違ったり、交通費や日当などが違う話をよく聞きました。特に○○タクシー株式会社のグループ会社◻︎◻︎◻︎株式会社ではその違いはもっと大きくなっていました。

事前研修、配属後の研修、待遇や給料、勤務形態などは当然違います。配属してみてわかった!にならないように実体験い基づいて8つに項目を説明いたします。

目次

1、タクシー会社営業所のアクセスの良さ

営業所の立地環境は大変重要です。”自宅からの移動距離が近い営業所、タクシーの需要が高いエリアに営業所がある”の2つは、これからの長い勤務期間にボディブローのようにその効果に違いが出てきます。

(1)自宅からの移動距離が短い営業所

”会社は実費金額で通勤の交通費を支給してくれますので、少々遠くてもいいかな?”これは少し間違っていて、実際には仕事に関わる時間が大切なんです。詳細は以下の通りで、全体拘束時間は予想以上に長いんです。私の体験では以下の時間になります

業務をするのに必要な合計時間:約30時間

タクシー乗務で一番売上の見込める”隔日勤務”では2日間(48時間)をひとまとめにすると、48時間ー約30時間(業務をするのに必要な合計時間)=18時間←これが”乗務明け日”の時間になります。”勤務翌日は休み”なんて言われますが、実際は18時間しかありません。

通勤移動は時間+体力面の消費ですので、できるだけ通勤時間が少ない営業所を選ぶ上で、都心の方が当然売上が大きいので、通勤時間だけで地方勤務を選んだ結果、売上を落とすよりも”自宅の位置+タクシー需要が高そうなエリア+営業所”の3点から選ぶようにしましょう。

(2)タクシー需要の高いエリアにある営業所

タクシーへお客様が乗車される方法は、”アプリでの迎車、電話や無線での迎車、路上でのて上げ乗車”の3種類がありますが、出庫から1乗車目までにはある程度時間(空車時間)があります。エリアや天候にも影響されますが、30分〜60分程度は空車時間になります。

その空車時間を少なくするには営業所の立地がタクシー需要の高いエリアにあることです。そのため営業のあるエリアは新宿、渋谷、池袋などの都心に近い周辺の練馬区、板橋区、北区に多いんです。

私はタクシー会社に転職する頃に引越しを予定していたので、練馬区か板橋区を候補にして引越しも同時に考えました。そうでない方は前項のように”自宅の位置とタクシー需要が高そうなエリア+営業所”の3点から考え、更に出庫+帰庫に無駄な時間がかかる渋滞の多い道路付近にある営業所も避けた結果、板橋区に自宅として近くの営業所に決めました。タクシー業界は歩合制給料が大半で無駄な時間を削減し、まだまだ需要過多な環境を利用し勤務地の選択をしっかりとしましょう。

2、交通費の支援

営業所によっては、通勤費やオートバイ、自動車通勤などのガソリン代の補助が出る場合が多いです。実費での補助のため、通勤が楽で、経済的な交通手段で通勤できることがポイントです。

交通費実費は、特急料金やグリーン料金などは含まれません。少し遠方から通勤すると、”今日は売上が高かった、少し疲れた、たまにはいいかぁ、、”などの理由でついつい自腹で追加分を支払ってしまう方も多いです。

私と同じ営業所には、私鉄での電車通勤ですが自転車でも通えるため、交通費補助をもらいながら健康管理のために自転車通勤している人も多く最高のパターンだと思います。私も考えましたが、微妙に距離があり諦めました。

3、営業所による勤務形態とシフトの違い

希望するシフトや勤務形態(昼勤、夜勤、変則勤務、緊急時対応など)が対応可能か?確認しましょう。初めてタクシー会社に転職する時は勤務形態や出庫時間などにどのようなメリット、デメリットがあるのかわかりませんので、メリットやデメリットよりもどれだけ多くの柔軟なシフトが組めるか?などを事前調査、面接などで聞いてみます。

私の勤務する営業所では隔日勤務(夜間、早朝乗務を含む)を推奨しているので、どのシフトも”乗務拘束時間:15時間以上”で、一番需要の高い午後出庫は2つの出庫時間が設定されて選択幅が広いです。逆に昼勤の8時間〜10時間程度の勤務形態はシフトにはありません。

緊急時(体調不調など)は遠慮なく早退(早退届提出)できますが、拘束乗務時間を11時間以上すれば、その分売上は減りますが早退届を出さなくても帰庫できます。

4、 インセンティブと給与形態

インセンティブ制度や歩合制など、給与体系の詳細を確認しましょう。お客さんをたくさん乗せることで収入が増える歩合制の所が多いですが、一部、基本給制のタクシー会社もあります。

タクシー運転手の給料の計算方法は独特、複雑で、何度説明を聞いても理解できません。こんな事例があります”基本給”があると聞いたので安心していたが、先月体調が悪く長期休暇したため売上部分が基本給額面に達しなかったので、保険、年金などを差し引いた金額を会社に返金しなければいけない”。入社後随分してから基本給制の意味がわかった方も多いです。このようなケースにならないために基本給制の内訳をしっかりと聞くようにしましょう。

タクシー乗務、月給80万円も!! このキャッチコピーをよく目にしますが、自身の働き方、労働時間、景気状況、お客様の増減などに大きく左右されます。給料については別のページで詳しく説明いたします。

引用元:令和4年 賃金構造基本統計調査タクシー運転者賃金・労働時間の現況

5、車両の管理、メンテナンス、自己点検

営業所には所内で整備工場を持っているところが大半なので、車両の整備はしっかり行われているはずですが、その最終確認が出庫前の自己点検です。点検マニュアルに沿ってしっかりと点検しましょう。

故障やメンテナンスの頻度によって、空き車両不足で乗務できないとか、乗務中に故障で帰庫しなければいけなくなったなど稼働時間に直接影響が出ます。

車両のキズやへこみについて、自己点検の時にしっかりとチェックしましょう。前の運転手がキズやへこみなどをして営業所に未報告な件もかなりあります。例えば自分が見つけられずに次の運転手が見つけた場合は、自分に覚えがなくても自分の責任になります。事故対応について、修理費用は内容にもよりますが基本的には全額自己責任になりますので、保険に入ることをお勧めいたします。

6、評判や口コミをどのように捉えるか

営業所の評判や働いている方の口コミも参考になります。オンラインでレビューを調べたり、実際に営業所の雰囲気を見に行くのも良いでしょう。

(1)実際に目で見て確かめる

面接に行った時に運転手やスタッフの態度が悪い
時間通りに着いたのに事前準備不足で長く待たされた
営業所内外が汚い
タクシー駐車場が狭すぎて出し入れしにくい
職場に活気がない
更衣室がない、汚い

など、、入社後の自分がそこにいると思い、その営業所に馴染めるかどうか?企業文化習慣をしっかりと確認することをお勧めします。

私が入社した営業所では、面接日に行くと玄関のところの掲示板にその日の面接者氏名、時間が書かれていて、内線番号に連絡すると即担当者が迎えてくれました。営業所内外は清潔に保たれ、更衣室、シャワー室もあり、駐車場は平面置きで出し入れが便利そうで、これら第一印象は入社を決める大きなポイントでした。更に面接終了後内緒で所内外の喫煙場所で運転手どうしの会話を聞いていると”どこで、どんなお客がいた、売上は、、”など情報交換は結構活発で、みなさん歩合制で少しでも収入を上げるように努力している様子が伝わってきました。

(2)口コミ(メリット5つ)

自由な働き方・ライフスタイルが実現できる
自己管理次第で高収入が狙える
人間関係のストレスがない
明け日の使い方次第では約半分が休み
一期一会でいろんなお客に会える

(3)口コミ(デメリット5つ)

勤務時間が長すぎる
歩合給で給与が安定しない
若い世代が少ない(全体の5%以下)
体を壊したら終わり
常に命に関わる危険な仕事

各自が何を優先するかによってメリット、デメリットは変わります。私は”自由な働き方ができ自己管理次第では高収入が狙える”ことを最優先にし、反面、”しっかりと健康管理を行うことで1乗務あたりの労働時間の長さに慣れていく”こととしました。

7、研修制度

研修制度は入社前研修と入社後正式採用前研修の2つがあることが大切です。これは営業所によって違いがあり、安全に楽しく運転手を続けられるかどうか大切なスタートラインなので研修内容とその効果について説明を受けましょう。

(1)入社前研修:タクシー運転手としての基礎知識研修

(2)入社後正式採用前研修:タクシー運転手としての実践研修

8、福利厚生、他

福利厚生(社会保険、退職金、福利施設など)がどの程度あるかといった働きやすさも大切です。これらはタクシー会社全体で決まっており営業所毎に違うことはありませんが、グループ傘下企業では異なります。

一番優劣が出るのが”事故対応係のスタッフ対応力です。私はまだ事故歴はありませんが、同僚に聞いた話では、事故した時には当然、全部運転手が対応しなければならないのですが、警察対応、人身事故の場合の相手への対応などは経験が少ないのでオドオドするばかりで、営業所への迅速正確な報告を怠らなければ、”自己係”の迅速な対応に助けられる部分が多いとのことです。

9、まとめ

転職先のタクシー会社を選んだ後はどの営業所に採用してもらうか?は通勤時間の短縮と営業売上にも影響します。

営業所による勤務形態やシフトには違いがあります。

基本給制、歩合制について、計算式が複雑で勘違いすることも多いので、事前確認をしっかりします。特に人材募集のキャチコピーに見られる”タクシー乗務、月給80万円も!!”に必要以上の期待をしないようにしましょう。

営業所について評判や口コミ、自分の目で見ることで、その営業所に馴染めるかどうか?を鹿kりと吟味しましょう。

タクシー運転手として良いスタートが切れるかどうか?のために研修内容は重要です。

【タクシー会社配属先】各営業所、グループ傘下会社では待遇面など違いアリ:アイキャッチ画像

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