いろんな転職サイトを見て無料登録すると、求人情報がたくさん閲覧でき、つい早く決めたい!そんな気持ちが出てきますがそこは少し我慢して急がば回れです。
私も転職活動を始めたころは、7社の転職サイトに登録して、”良さそう!”と思った企業には申し込みをしましたが、このようなやり方では15社/15社面接まで進めませんでした。
この記事では、転職サイトの上手な利用方法、良き理解者であり協力者の転職サイトスタッフとの対応など実体験から説明します。
1、先ずは自分自身の立つ位置を明確にします
応募企業が定まらないのは自分の立つ位置が定まっていないからです。自分自身を見直し”私はどんな人材でどんな業界、業種、企業に転職したいかをはっきりさせるための4項目は以下の通りです。
(1)アルバイトでも良いので1日も早く職に就きたい
(2)スキルやキャリアを活かせる企業へ転職したい
(3)スキルやキャリアに関係のない異業種へ就職したい
(4)時間をかけて(給料などの待遇面を考慮して)転職先を決めたい
60歳定年退職者にとって残念ですが、(4)項の”時間をかけて”だけは避けた方が良いです。実体験から申しますと、60歳のスキルやキャリアを即戦力として期待する企業は私たちが思っているように多くなく、例えば営業職で関係する業種では、若い層がやらないテレアポインターやポスティング、一般家庭への訪問販売など給料20万円そこそこで、歩合給部分が多く”頑張ればこの程度の給料も可能です”続かなければしようがない、、そんな職へ就いてしまうことになるかもしれません。
私も最初の内定が給料23万円+歩合給(税込)で一般家庭へのポスティング+営業職の人へ引き継ぐまでの業務で、責任度は低く楽なのですが、税金と保険などが引かれると手取りで約18万円で月曜日から金曜日までフルに働くようなことを3−4年間も続くわけはないと思いました。そこで、スキルとキャリアの部分を細分化して”コミュニケーション力+やりたい仕事”を立つ位置にして仕切り直しをしました。つまり”(2)項+(3)項/2”で、こうありたい!よりこうしたい!を優先しました。
2、”こうしたい!”の履歴書や職経歴書を作成します
履歴書や職務経歴書は自分の立つ位置を転職サイトのスタッフにわかってもらうためのもので、言い換えるとオリジナル書、定型になります。複数の転職サイトに登録しますので、統一したオリジナルを作成しコピペした方が手間を省くことができます。
恥ずかしいことですが、、実は私も転職活動を始めた当初は、Googleで検索し簡易登録→プロフィール作成→職務経歴書作成を思いつきのままやっていて、どれか修正すると別の転職サイトも修正したくなり、微妙に表現が変わってしまいリライトするだけで大変でした。
3、転職サイトへの登録は2段階
(1)簡易登録
氏名とメールアドレスで登録でき、AIで選択された求人情報が毎日のように登録アドレスに送信されてきます。最初のうちは”わぁーこんなに求人があるなら直ぐになんとかなりそう、、”と思ってしましますが、実際はその中から可能性のある求人情報を見つけるのは至難の技ですし、最大の時間のロスです。
どのサイトが60歳定年退職に強いか?比較検討のために求人情報でチェックしようと思われる方は簡易登録して情報を確認するのも有りだと思います。
メールアドレスは日頃使用しているものではなく、転職専用のものを一つ準備し使うことをオススメします。配信されてくる求人情報や求人企業からの連絡などもあり、他のメールに埋もれて見落としたり、ゴミ箱や迷惑メールにならないようにするためです。
(2)転職サイト毎に履歴書や職務経歴書を登録します
さて、いよいよ登録する転職サイトが決まったら1社だけではなく、大手企業1-2社と中小企業1-2社程度登録することをお勧めします。私は全部で4社(大手企業2社、中小企業2)に登録しました。大手企業は情報量が強く、中小企業はあるエリアに強い!ある業種に強い!シニア転職に強い!など特徴があります。必ずしも同じ求人情報が掲載されているわけではありませんので、特徴の違う複数の転職サイトに登録することをオススメします。
ここで前章でも説明しました通り、複数の転職サイトによって希望職種や自己PRが違うのであれば1社づつ記載しても良いのですが、一般的には希望する職種は同じですので、事前に作成した定型の履歴書や職務経歴書をコピペすることをオススメします。
4、登録して3-4日間経過すると絞り込まれた求人情報
(1)絞り込まれた求人情報
転職サイト、メール配信されてくる求人情報とも絞り込んだ情報が中心になっていますので、選びやすくなります(特に職種、給料、待遇、勤務地)。この時点でも条件が絞り込まれていない転職サイトは早々退会した方が良いですね。私も2社/4社は退会し新たに別の転職サイトに登録しました。
(2)転職サイト担当者から面接依頼
転職サイト担当者からの面接依頼は最高の協力者を得るチャンスなので快諾しましょう。人によっては”募集企業ではないので面接する必要はない、面倒”と思う方も多いようです。しかし彼らの目的は、転職者の希望に合う企業を探しサポートすることです。
転職サイトに無料で登録でき転職サポートもしてくれるわけですので是非面接して最高の協力者を味方につけましょう。サイト上に掲載されていない求人情報や応募者に向く求人情報を配信してくれます。また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接での注意点などアドバイスしてくれます。
4、応募したい企業へ申し込む
(1)応募します
さてここまでくれば、事前準備は完璧ですので応募したい企業へ申し込みます。企業側は興味がある応募者には登録メールか転職サイトのメッセージへ返信があります。
具体的には、”応募画面へ進む”をクリックすると、登録した自分プロフィールや履歴、職務経歴書が表示されるので修正が必要であれば修正します。問題なければ”同意して求人へ応募”をクリックすると、募集企業へ応募され2クリックで応募できます。
(2)企業によって返信までの期間は違います
毎日1-2回はメール確認や転職サイトのメッセージ欄確認をして、返信はできるだけ早くします。
パターンA(この段階でNGの場合)
一般的には断るメッセージはどこも定型があり同じような丁寧な断りのメッセージが届きます。”、、、頂戴いたしました書類をもとに慎重に検討させていただいた結果、誠に残念ではございますが、今回はご希望に添いかねる結果となりました。多数の企業の中から弊社に関心をお寄せいただいたにもかかわらず、誠に申し訳ございません。末筆になりますが、●● ●●様の今後のご活躍ならびにご成功をお祈り申し上げます。”
パターンB(次のステップへ進みます)
”履歴書と職務経歴書を送付してください”メールアドレスの連絡があります。
ウェイブ、対面式面接日時の確認の連絡があります。
企業によって、書類審査→面接、いきなり面接など異なりますが、第一関門を突破したことになります。実はこの段階でほとんどの返信はパターンAや返信のないのもありますので、あまりの多くの断りメールに心が折れ始める時期になりますが、きちんと事前準備をしていれば、希望条件とは多少違う企業からも少しづつパターンBの返信が入るようになります。私は5件申し込む毎にオリジナルの履歴書、職務経歴書の見直しをしていました。
なぜ結果が出ないんだろう?と思いながら見直しをすると、ますます心が折れてしまいますので、表現方法や誤字脱字、自分の意思がしっかりと表現できているか?を中心に見直しをします。次のステップに進めないのは、縁がないだけで自分の過去へ自信を無くす必要はありません。年間968万人の方々が転職活動をしています(総務省の労働力調査結果)。私たちは1人/968万人です。
5、まとめ
求人情報の多さから”早く決めよう!”と焦らず、異業種への転職は約70%というのが実情なので、希望職種を”できること”だけではなく”やりたいこと”も加えます。
オリジナルになる定型の履歴書、職務経歴書を作成して自分の立つ位置を確立します。
登録する転職サイトは、面倒くさがらないで一歩一歩確実に進めるために、簡易登録ではなくプロフィール、履歴書、職務経歴書を入力します。
メールアドレスは転職専用を作り見落としがないようにします。
転職サイト担当者から面接依頼があれば快諾し、いろいろなアドバイスを受けましょう。