What News→→→12月08日掲載!!シニア層必見!中国の大学 日本語教師待遇の事実と成功への6つの鍵

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説

物価の安さや豊かな文化に惹かれ、中国へ転職を検討するシニア層が増えています。しかし、治安、言葉の壁、食文化の違い、医療体制など不安に感じる方も多いでしょう。今年12月には中国1ヶ月間滞在のビザが不要になると発表があり、入国、滞在が緩和されました。この記事では実際に中国で生活している筆者自身の体験談を元に、「中国の生活は実際はどうなのか?」について徹底解説します。中国転職前に知っておきたい情報や、現地での生活を円滑にするためのヒントを多数ご紹介します。ちょっと不安はあるけど気になる中国生活を、後悔なくスタートさせるための第一歩を踏み出しましょう。

目次

1、中国、実際に生活しているからわかる諸事情:生活衛生面

(1)外食

レストランなど調理されたものを食べる際の選び方は「並んでいる人が多いから」、「珍しいものが食べられるから」、「日本料理店だから安心」などではなく、むしろ衛生状態の良い店を第一に選びます。どんな店舗でも調理している厨房は見れないので店舗を信用するしかないからです。日本の文化習慣に慣れると、大丈夫だろう!と思い、ついつい店舗を信用してしまいますがそれは海外では間違いです。

体験談1:私は長年中国で生活していて、上海など大都市圏では日本料理店だけでも大小合わせると百店舗以上ありますが、実際にプライベートで行く店は日本料理店で3〜4店舗、仕事で利用する場合は店舗レベル(料金が高い)や長年経営している店舗、知り合いに教えてもらった店舗だけで中華料理+日本料理合わせても5〜6店舗です。いろんな店舗を新規開拓してみたい!という気持ちは今もありますが、そんな好奇心よりも安全安心に食べられる店舗を優先しています。

(2)生水や氷は避ける

日本で夏場などレストランで氷の入った水が出てきたり、冷たい水が出るサーバーが置いてあるとちょっと嬉しくなりますね。これは衛生管理がしっかりされた製氷機やサーバーだから安全なわけで、実際には水そのものの浄化レベルや製氷機、サーバーのメンテナンス具合によってはむしろ、危険な飲み物になりますので飲まないようにしましょう。

体験談2:中国生活の健康の秘訣は常にミネラルウォータを持ち歩くことです。一流ホテルでも出された水は飲まず持参しているミネラルウォータを飲むか、なければ有料で注文しています。中国では「浄水や鉱泉水」が売られて今でもどちらが身体に良いのかよくわかりません。外出先では最も一般的な「農夫山泉」3元(60円)を長年飲んでいて、家ではちょっと高額なのですが台所に浄水器をつけて、実際に飲むのは「農夫山泉」20Lタンクをサーバーに取り付けています。以前はクリスタルガイザー、ボルヴィック、エビアンなど輸入品を飲んでいましたが最近ではどこにでも売っていて、安くて、中国で最も人気のある中国全土の10か所の天然水源を持つ「農夫山泉」です。

(3)ゴミ処理

日本では生ごみ、資源ごみなど出せる曜日が決まっていますが、中国では最近やっと分類し出すために色分けしたゴミ箱が設置されていて曜日に関係なくゴミを出せますのでむしろ便利かな?と思います。問題は、、場所によってゴミ回収車が遅れたり来ないところもありますので、特に夏場で生ごみの箱付近は異臭がして非常に不衛生になっていますので気をつけましょう。外国人が住む比較的高級なマンションではゴミ箱の設置場所が指定されていて衛生面で配慮されるようになりました。

段ボール箱、木材、発泡スチロールなどは資源ごみとして、回収業車が買い取ってくれるので掃除をしてくれている人たちにまとめて出すと喜ばれます。

体験談3:私は資源ごみは1〜2週間程度まとめて、掃除してくれているおばさんにあげるのでとても喜ばれています。その代わりにゴミを出しに行ってくれたり、この前は田舎に戻ったらしく新鮮な野菜を届けてくれました。

(4)宅急便の受け取りと発送

住居マンションの出入り口か付近に自動受け取りポストや便利店(:コンビニ)が受け取り代行をしています。インターネットで買った商品や海外から商品が到着すると、登録した携帯電話に「○○便利店、住所、番号⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎、、」などのメッセージが届きますので自身で受け取りに行きます。

発送は付近にあるコンビニが代行をしていますので自身で持ち込んだり、在宅しているなら時間を指定すれば受け取りに来てくれます。

2、中国、実際に生活しているからわかる賃貸マンション

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説:賃貸契約

中国で賃貸マンションを契約する場合、日本人には戸惑う点や注意すべき点が数多くあり、少し中国語ができる程度で直接契約するのはお勧めしません。20数年在住している私も公私共に契約書は中国人に確認してもらっています。

(1)契約書の内容

中国語だけで書かれているのが一般的で、内容を正確に理解するのは難しいです。特に、解約に関する条項や違約金については中国人友達に見てもらって常識非常識な部分を確認してもらいます。物件が気に入ったからといって曖昧なまま契約しないようにしましょう。日本でも同じですが特に退去時の規約事項でよくトラブルになります。「原状回復費用」や「ハウスクリーニング代」規約の有無がなければむしろ記載した方が良いでしょう。

体験談4:日本では「入居者が故意・不注意などでつけたキズや汚れは、入居者側が費用負担して原状回復します。ただし、通常の使用でついた傷みや経年劣化の修繕費用は、大家さんが負担します。」これは貸主と借主に日本文化の常識があって成り立つことであり、中国では大家さんによって意識に大差があります。更に中国語表記で日本人には理解できないので大学や会社の人に契約書を見てもらい、不動産屋、大家さんと調整してもらいましょう。

(2)保証人

日本のように連帯保証人が必要となるケースが多く、個人で信頼できる保証人を探すのは難しいでしょう。むしろ、仕事で中国に在住する場合、大学教師であれば大学に、会社員であれば会社に保証人になってもらいます。

(3)家賃の支払い

中国の一般的なマンションは部屋ごとに個人の所有物で賃貸契約時のみ不動産屋が仲介します。賃貸契約書に銀行の送金先情報が記載されていたり、所有者名義のキャッシュカードが渡されて毎月入金することが一般的です。「現金支払い」を要求された場合は受取確認が不明確になりトラブルの原因になるので避けましょう。

(4)光熱費の支払い

翌月に部屋の所有者名で請求書が届きますので電子マネーなどで支払います。1ヶ月以上不在にして支払いをしていないと即日止められますので、冷蔵庫の中を整理をしたり、あらかじめブレーカーを落として外出した方が安全です。戻り次第支払いをすると即日に再開してもらえます。

体験談5:私の知人で出張が多く、いちいち請求書の確認や支払いをするのが面倒なので銀行から引き落としにした人がいます。これは過剰、間違い請求の原因になりますのでお勧めしません。毎月確認し急に料金が上がるとなぜ?という疑問を持つ習慣を持ちましょう。

(5)契約期間

短期契約が難しく最低1−2年以上の契約を結ばなければならない場合が多いので、短期間の場合はホテル利用にします。むしろホテルで月単位予約であれば長期割引があり割安感があったり、ホテルに隣接したところにホテルサービス付きマンションも便利です。実際にそのようなマンションでは貴重品などは掃除不要とした1室に鍵をかけておけば、外出中にホテルサービス並みに掃除をしてくれるので帰ると部屋の中はいつもピカピカです。

(6)基本的に前払い

入居時は保証金2ヶ月+家賃2ヶ月分を前払いし、その後は2ヶ月ごとに支払うのが一般的です。退去時は上項のように「退去時の規約事項」で必ずトラブルになるので、計画を立てて退去前2ヶ月分の前払いをしないで退去するようにします。

(7)物件に関する問題

ネットや不動産屋に張り出している物件情報は不正確で、写真と実物が異なっていたりするケースが多いので、実際に内見をして内装、備え付け設備、ドアロックの安全性、トイレ、台所の匂いや排水状況、エレベーター、郵便ポスト、方角、ブレーカーのアンペア数、ネット接続、出入り口の守衛の態度など自身の目で見て確認しましょう。

(8)設備の故障

設備が古かったり故障していたりする場合があるので、内見時には20〜30分程度時間をかけて全部の電源を入れてブレーカーが落ちないか?故障設備はないか?を確認しましょう。故障内容によっては修理に時間がかかることがあり、賃貸契約が開始しても冷蔵庫の電源が入らない、洗濯機が動かないなどのトラブルはあって当たり前の気持ちでしっかりと確認しましょう。

(9)騒音

壁が薄かったり、近隣住民の騒音が気になったりする場合があります。中国のマンションはレンガ壁なので遮音性は良い方ですが、玄関のドアが粗末なもので廊下の音が聞こえたり、元々は広い部屋を分割内装して2部屋で賃貸している場合もあります。内見時は2人以上でいき、外と内で騒音の有無を確認したり、特に幹線道路の近くの物件は朝夕の渋滞時間帯に内見に行き確認しましょう。

(10)セキュリティ

日本のマンションに比べてセキュリティは不十分です。ドアの厚さと2重ロックがあること、合鍵は当然自分で作ること、2〜5階までの部屋は窓の施錠が頑丈であること、或いは窓外部に鉄格子があることを確認し、自分は外国人である意識を強く持ちましょう。高級マンションでは日本と同じようにエレベータ付近やドアの外でモニターで確認できますが、一般的なマンションではそのようなセキュリティ機能はありません。

(11)電気

プラグ形状:Aタイプ、Oタイプ


中国のコンセントは日本と同じAタイプが主流ですが、電圧が高いため日本の電化製品は充電できない場合がたまにあるので変圧器を持っていくと安心ですが、パソコンやスマートフォン、カメラなどの機種によっては、日本で購入したものであっても中国でも使用できることがほとんどです。使用前には機種本体や説明書の電圧記載を確認しましょう。また、中国ではOタイプのコンセントも使われているので、旅行や出張に出かける場合はOタイプの変換プラグもあると便利です。

体験談6:日本の炊飯器は美味しいご飯が炊けるとして中国人にも大人気です。私も今も使っているのは日本から買ってきた某メーカーの日本製の炊飯器です。日本で買うときに海外仕様(220V)を選びましょう。日本国内仕様(100V)に変圧器を繋げても問題はないのですが、天候不安定な時や住居への供給電源が不安定な時はあっという間に壊れます。実際に5年前に海外仕様が無かったので変圧器もあるし大丈夫と思い日本仕様を買ってきたことがあり、早速開梱し電源に繋げたところバシ!!と音がして開梱1分で壊したこともありますので気をつけましょう。

以下の表のアンペア数を目安にブレーカーのアンペア数を確認しましょう。中国のマンションはワンルームを除けば日本よりも広めなので50アンペアが基準になります。供給側は3相380Vを住居内では電圧220Vに変換し周波数:50Hzです。

家族構成必要なアンペア数
1人暮らし20~30アンペア
2人暮らし20~50アンペア
3~4人家族40~50アンペア
5人以上の家族60アンペア


3、中国、実際に生活しているからわかる生活に関する問題

(1)水道水

上項でも説明の通り、水道水は飲めません。自炊が好きな人やシャワーの水も綺麗な安心した水が良いという方は浄水器を設置し、普段の飲み水はミネラルウォーターとサーバーを購入します。

(2)インターネット状況

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説:生活面

中国のインターネット環境は政府による厳しい規制が特徴です。この規制は「グレートファイアウォール」と呼ばれるシステムによって行われており、海外の多くのウェブサイトやサービスへのアクセスが制限されています。例えば、、Google、Facebook、Twitter、YouTubeなど、私たちが日常的に利用しているサービスの多くが中国国内ではアクセスできません。

(3)VPN(Virtual Private Network)の契約

中国国内では、百度(バイドゥ)、微信(ウィチャット)、微博(ウェイボ)など、中国独自のサービスが広く利用されていますが、日本のSNS環境を中国でも使いたいものです。そんな方にはVPN(Virtual Private Network)を有料契約することでグレートファイアウォールを回避できますが、実はVPN利用も政府によって規制されており、安定したVPN接続を維持するのは難しい状況です。例えば某VPNを1ヶ月前に契約したのに急に使えなうなったというトラブルはよくあることです。

体験談7:私は仕事の都合上どうしても海外アクセが欠かせないので、高額になりますが2種類のVPNを契約しているので、むしろ接続の有無ではなく通信速度の方が大きな悩みです。

(4)通信速度の現状

中国内のみで利用する通信速度は、12~13Mbps程度の速度が出てストレスなく通信できますが中国から日本へ回線を繋げると、通信速度は極点に遅くなります。 これは、日本と中国を結ぶ海底ケーブルが古く細いためです。 そのため、日本へ繋げる場合には、約0.5Mbpsほどになってしまいます。

(5)中国ネット販売の特徴/E Cサイトの発展

アリババや京東(JD.com)などのeコマースプラットフォームが非常に発達しており、オンラインショッピングが国民生活に深く根付いるので、外国人も慣れれば大変便利です。

VPNを経由すれば日本のネットでショッピングも利用できます。ネット上でダウンロード商品は問題ありませんが、中国に発送してもらう商品につては輸入通関制限がありますので商品内容に注意が必要です。

(6)監視体制

インターネット上の言論や行動は厳しく監視されており、日本で騒がれているから、、興味本位で、、などの理由で政府に批判的な内容を発信したり不適切な情報発信の結果、閲覧禁止になったり、拘束される事件も少なくありません。常識を重んじ「I LOVE CHINAの意識」を持ちましょう。

体験談8:実際に私は某商工会のサイトの運営管理をしていてかなり気を使っています。例えば、総会や懇親会のための集会などの告知については、その目的を明確にし参加人数によっては事前に届出が必要か?最寄りの領事館に確認しています。

(7)中国のドメイン、レンタルサーバーについて

中国国内で自身のサイトを運営する場合は中国のサーバーが良いのですが、個人でドメイン、レンタルサーバーの契約は非常に難しく政府機関の承認が必要です。特に通信速度について上項のように「通信速度が遅い」ことを解決したい場合は、大陸繋がりの香港のサーバー会社がお勧めします。しかし、「グレートファイアウォール」は香港であっても同様に規制されます。

体験談9:実際に中国のレンタルサーバーも使用している個人的な感想から以下に中国国内で運営、管理、或いは閲覧する場合、日本のサーバーと中国のサーバーを比較して優劣を簡単にまとめました。VPNの浸透により中国の若年層からシニア層まで比較的自由に海外のサイトへアクセスできています。むしろ、中国市場をターゲットにしたサイトを立ち上げるなら中国のサーバーが必要ですが、コンテンツ内容が中国向けであれば日本のサーバーから中国語で発信するのもありかと思います。

日本のサーバー中国のサーバー
①通信速度
②料金
③容量*料金設定による
④セキュリティ
⑤取得の難度*ICP認定が必要
⑥メール容量/料金
⑦操作性

(8)ICP認定について

ICPとは「Internet Content Provider」のことで、中国国内のサーバから発信するすべてのWebサイトに課せられている登録手続き(義務)です。 Webサイトに関する連絡先の情報を必ず登録し審査認定が必要です。詳しくは他のサイトで専門家の方々で情報発信していますのでここでは簡単に4項目以下に説明します。

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説 :ICP備案

引用元:【徹底解説】中国向けWebサイトの基礎知識①ICPライセンスって何?<ソフトバンク>

中国国内のWebサイト全て登録が必要でサーバー契約する時にICP認定番号を入力しないと契約できません
Webサイトの発信情報、管理者情報は政府機関の通信部が管轄しています
ICP審査に合格すると管理番号とICP番号が発行されます
E Cサイトなどオンライン決済が必要なWebサイトには必ずICP番号の登録に加えて商用ICPライセンスが必要です

5、中国、実際に生活しているからわかる銀行とキャッシュレス状況

(1)銀行口座の開設

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説:銀行

日本で発行されたキャッシュカードがそのまま使えるATMもありますが、実際には場所が限られていること、為替レートの変動を受けやすい、手数料などの理由から現地で銀行口座を開設しキャッシュカードを利用する方が便利です

中国で銀行口座を開設する場合、必要な書類や条件は、自身の状況(滞在ビザの種類、滞在期間など)や、口座を開設する銀行によって多少異なります。実際に必要なものを以下に説明します。

必要な書類、他
○パスポート(原本)
○パスポート(原本
○有効なビザ
○居留許可証: 中国で一定期間滞在する場合は必ず必要です。
○在職証明書/在学証明書
○住所証明
○携帯電話
○労働契約書

体験談10:実は就業ビザや留学ビザなど一定期間中国に滞在許可されているビザが必要で観光ビザだけでは開設できません。これは日本でも住民登録していないと銀行口座を開設できないのと同じ状態です。以前(2007年頃)はパスポートだけで簡単に開設できていましたが、現在は非常に厳しくなっています。

(2)口座開設の手続き

STEP
銀行を選ぶ

給料振り込み銀行は会社や大学で指定銀行があるので確認しましょう。

STEP
銀行窓口へ行く

銀行窓口で、必要書類を提出し、口座開設の手続きを行います。

STEP
口座開設の完了

手続きは当日完了する銀行もありますが、2〜3週間かかる銀行もあります。中国の銀行は通帳を発行しないことが多いので必要な場合は申請しましょう。

(3)オンライン口座開設

ネット購入したり微信などアプリと連携する場合はオンライン口座が必要ですが、外国人は初年度はオンライン口座開設ができない場合が多いので、知人に現金を渡しアプリ同士で送金してもらうような方法しかなく少々不便です。

(4)言語対応

「外国語対応可能」と表示している銀行もありますが、英語も日本語も対応できないと思った方が良いでしょう。大学や会社関係者と一緒に銀行に行ってもらうようにしましょう。

(5)キャッシュレス化

支付宝(アリペイ)や微信支付(ウィチャットペイ)などのモバイル決済が普及していて、中国では国民の8割以上がキャッシュレス決済を利用し、現金をほとんど使わないキャッシュレス社会が実現しています。

体験談11:アプリによる決済は銀行口座と直接繋げたり、必要なときに現金をチャージできたり使い方は豊富です。私は安全性を重視して銀行口座とは繋げず毎月1-2回程度まとめて現金をチャージしています。買い物、タクシーなどの交通機関、飲食店など現金で支払う場面はほとんどありません。

6、中国、実際に生活しているからわかる物価状況

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説:物価

中国の物価は地域や都市によって大きく異なりますが、一般的には日本よりも安価です。中国には定価や一般小売価格の文化がなく特に経済の影響を受けて変動します。

(1)外食費

外食種類一般的な料金設定
ローカルレストラン1食あたり10~30元(200円~600円)非常に安価に食事ができます。
ファーストフードマクドナルドなどのファーストフード店も数多く、セットメニューが20~30元(400円~600円)程度です。
日本料理店(大衆)一般的に日本人が会社帰りに寄る日本料理店は300-400元(6,000〜8,000円)/1人です
高級レストラン高級日本料理店や中華料理店などでは1人あたり1,000元(20,000円)以上かかることもあります。

(2)食材費(スーパー)

○地域差: 北京、上海、広州などの都市圏では価格が高め、地方都市では比較的安価です。
○季節変動: 野菜や果物の価格は、旬の時期によって大きく変動します。
○ブランド差: 高級スーパーでは価格が高く、ディスカウントストアでは安価です。

商品価格(1元=20円)
キュウリ1本1元~2元
トマト500g5元~8元
白菜1個3元~5元
リンゴ1個2元~5元
バナナ1房5元~10元
オレンジ1個1元~3元
豚肉1斤(500g)20元~30元
鶏肉1羽15元~25元
牛乳1L6元~10元
ヨーグルト1個2元~5元
水1本(500ml)1元~2元
コーラ1本(330ml)3元~5元
ビール1本(330ml)4元~8元

(3)食材費(市場)

活気のある雰囲気多くの個人店で活気あふれる雰囲気ですが衛生面に不安を感じる場合もあります。
新鮮な食材生鮮食品を中心に、野菜、果物などその日に仕入れた新鮮な食材が豊富です。
価格の安さスーパーよりも価格が安く、量り売りの商品が多いです。
交渉ありきの買い物価格交渉が一般的で、買い物が楽しい面があります。
専門性の高い店肉や魚、野菜、果物、穀物など、専門性の高い店が揃っています。

(4)住居費(家賃)

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説:家賃

北京や上海などの大都市では、都心部の一人暮らし用の家賃は 4,000〜5,000元(80,000円〜100,000円)、 家族向け2〜3DKだと8,000〜15,000元(160,000円〜300,000円)。重慶、成都の中小都市だと大都市の半分程度の家賃にです。

(5)水道光熱費

水道光熱費は日本の都市部と比較すると安価ですが、単身の場合で1ヶ月の水道光熱費が300〜500元(6000〜10,000円)程度、家族の場合で700〜1,000元(14,000〜20,000円)程度でです。東北部などの冬場はオイルストーブや温水を循環させた暖房ですが、それ以外の地域の一般家庭では冬も夏もエアコンがフル活躍しますので電気代が高くなります。

体験談12:実際に「中国3大ボイラー(重慶・武漢・南京)」の一つ重慶に在住していた時、8月〜10月の3ヶ月間、電気代だけで1,500元(30,000円)/月だったことを覚えています。

(4)交通費

高速鉄道

香港から北京(約2,000km)
エコノミークラスで1,000元~1,300元(20,000〜26,000円)程度(季節や時間帯によって変動します)

北京から上海(約1,600km)
エコノミークラスで500元~800元(10,000〜16,000円)程度(季節や時間帯によって変動します)

2022年時点で総延長距離約40,000km、全駅舎は全国で2,500以上あります。2023年の1年間だけで建築された駅舎は約100舎あります。、多額の費用をかけて建設されたにもかかわらず、1日の乗客数が100人未満、ひどい場合には10人以下にまで落ち込んでいる駅もあり、特にニュースなどで取り上げられているように「幽霊駅」と言われる駅舎もあります。

体験談13:実際に都市圏や地方都市を結ぶ路線は飛行機よりも便利で安価だったりするので利用者も多いです。私も最近では上海〜重慶間、約2,150kmで約10時間半に乗車し、長旅なので「商務席(ビジネスクラス)」で900元(18,000円)でした。日本の新幹線の快適さには勝てませんが、そこそこ快適で満足しました。他に「一等席(車両には左右にそれぞれ二列ずつの席が並びます。)」、「二等席(車両には通路の片側は三列、反対側は二列の席が並んでいます。)」では300〜400元(6,000〜8,000円)ですが安価ですが、座席の座りごごちが全く違い長距離移動にはちょっと酷です。

地下鉄

都市圏では「交通カード(日本のスイカカードに類似)」が発達していて、駅などで予めチャージして使うと5%位割引されます。地下鉄網は非常に発達しており、1回の乗車料金は距離に応じて2~5元(40円~100円)で非常に安価です。

バス

バスは地下鉄よりもさらに安価で1回の乗車料金は1~2元(20円~40円)です。地下鉄と同じように「交通カード」が使え便利で安い乗り物ですが、路線が複雑で目的地までの最短ルートを選び最寄りの停留所で降りるには生活の慣れが必要です。地名や景色、方向感覚が身についてくればバスも上手く利用することができます。

体験談14:私は上海で約15年間生活していましたが、バスを利用できるようになるのに実は5〜6年かかりました。当時の地下鉄は今ほど路線数もなく目的地によっては不便だったり、交通費は会社に請求できたので便利なタクシーを使っていました。その後小さな会社を起こし交通費節約のためにタクシーの代わりにバスを使うようになりました。むしろ地下鉄とバスを上手く使うことで雨の日のタクシ不足に悩まされなくなり、ひどい渋滞に巻き込まれなくなり、バス専用レーンなどもあり便利で経費も節約できました。

タクシー

初乗り料金は都市によって異なりますが、上海では初乗り料金は14元(280円)で夜間(23時~5時)は割増料金がかかります。料金は日本のタクシーに比べて1/3程度で安く感じます。料金システムはほぼ日本と同様にメーター式で到着時に電子マネーか現金で精算します。クレジットカードでの支払いもできますが、セキュリティーの都合上控えた方が良いです。

利用方法は路上手上げとDiDi(日本のGoアプリと類似)などアプリ迎車です。大都市ではタクシー不足、渋滞もありなかなか手上げでは捕まらないのでアプリ手配が多く、支払いも微信など電子マネーでできますので非常に便利です。

運転は、最近は監視カメラや規制も厳しくなり多少大人しくなりましたが、日本と比べるマナーも悪く、超加速度、割り込み、急停車、急発進は当たり前なので初めて乗る方は恐怖感さえあります。利用時は後部座席で必ずシートベルトをしましょう。

7、中国、実際に生活しているからわかる医療費

中国の医療費は近年経済発展とともに上昇傾向にあり、日本と比較すると安価なイメージは薄れてきています。大都市圏には外国人専用病院や地方都市でも外国人専用病棟があり対応や環境は分かれているので、赴任地域の医療情報は必ず確認しましょう。

中国一般病棟の医療費支払いは前払いが原則です。先ずは問診を受け大体の治療法が決まると、明細書を持ち支払いを済ませた後それぞれの場所で治療を受けるシステムなので、半日から終日かかることもあります。これが外国人で医療保険に入っていると上限額までキャッシュフリーで専用病棟で治療が受けられるので、万が一の時にもスムーズです。

私は長い中国生活の中で大きな事故や病気は2回ありました。どれも大事にはいたらなっかのほんと幸運でした。最近の事例を以下に説明します。

体験談15:当時、1ヶ月前から胃がシクシク痛み日本の胃薬で痛みを抑えていましたが、ある日、胃の後ろあたりから拳で殴られた激痛に襲われ、救急車で病院へ運ばれたことがあります。気がつくと両手に点滴され、医師が2人いて、「原因は胆石だ、手術すれば治る!!」と説明がありましたが、さすがに手術には抵抗があり、点滴で痛みが引けば一時帰国して日本で手術することで病院には了解をもらい経過観測することにしました。最終的には石は小さいのでわざわざ手術するまでもなく更に小さく散らすことで退院できました。この時は旅行者保険に加入していたので外国人病棟でキャッシュフリーで手厚い治療を受けました。一時帰国し日本で検査すると石が確認できましたが「手術するほどではなく、規則正しい生活を心がけ上手に付き合っていくしかないでしょう」現在まで再発したことはありません。

(1)医療費の構成

中国の医療費構成は以下の項目が一般的ですが、実際の費用は医療機関や治療内容によって大きく異なります。
初診料: 医師の診察を受けるための費用です。専門医や病院の等級によって料金は異なります。

医療品目人民元日本円(1元=20円)
初診料(一般的な内科)50-100元1,000-2,000円
血液検査100-300元2,000-6,000円
レントゲン検査200-500元4,000-10,000円
入院費(1日あたり)500-1,000元10,000-20,000円

(2)言語の壁

日本語対応ができる病院は北京や上海などの都市圏の一部に限られているため、通訳を同行する必要がありますが実際には緊急時や通院するたびに通訳を連れて行くのは難しいです。そこで通訳同行サービスのある保険に加入すると万が一の時にも安心です。

(3)海外旅行者保険の必要性

海外旅行者保険は、期間、対象者、国、サービス内容などかなり充実しています。中国への駐在員向け保険では約200,000円/年間(37元=550円/1日)から3日程度の旅行向けまで様々な人に安心が担保されます。外国人教師は大学と分割支払いにしたり、大学側から推奨される保険もありますので労働契約時に保障の過不足分を確認しましょう。例えば保障最高限度額、キャッシュフリー診察の可否、緊急時対応、適用病院、通訳の有無、保険料などです。

調査によると2019年度の海外旅行中の事故発生率は約4.1%(24人に1人)が何らかのトラブルに遭っている計算です。万が一の高額な治療費の補償だけでなく、頻発しているトラブルにも対応できる海外旅行保険は旅行や在住者には大切なアイテムのひとつです。

引用元:海外旅行者保険比較サイト

体験談16:日本も中国も保険会社のパンフレットなどに記載されていない大切な事項が一つあり、利用しているうちに気がついたことがあります。日本の保険会社の大半は「同じ病気にかかった場合は2度目は保険適用外」なことです。上項の胆石の体験時に今後について不安があり中国の保険会社に確認したところ、オプションとして考慮してくれ多少価格は上がりましたが、同じ病気でも保険適用できる保険を提案してもらいました。

体験談17:最近10年間、中国国内の保険会社も増加し日本の保険会社と比較しても優劣のないほどです。私も中国の保険会社の「平安保険」と日本の保険会社を比較検討した結果、5年間利用したことがありました。当時は円高に加えて収入の大半が人民元だったので、日本円への両替の手数料や手間などを考え中国の保険会社にし結果十分な保障内容でした。

8、中国、実際に生活しているからわかる他の内容

(1)ビザ取得について

申請〜取得までこちら中国日本語教師になるための中国ビザ取得までを詳しく解説で詳しく説明していますのでご覧ください。

大気汚染、季節、地震などの一般的諸情報はWikipediaや他のサイトで詳しく紹介されていますので、ここでは省略させて頂きます。

9、中国、実際に生活しているからわかる まとめ

レストランなど調理されたものを食べる際は衛生状態の良い店を第一に選びます。

中国生活の健康の秘訣は常にミネラルウォータを持ち歩くことです。

賃貸契約は中国語表記で日本人には理解できないので大学や会社の人に契約書を見てもらいます。

中国のインターネット環境は政府による厳しい規制があるのでVPNを有料契約ます。

中国からの情報発信は常識を重んじ「I LOVE CHINAの意識」を持ちましょう。

銀行口座開設には就業ビザや留学ビザなど一定期間中国に滞在許可されているビザが必要です。

中国の物価は地域や都市によって大きく異なりますが、一般的には日本よりも安価です。

医療保険は上限額までキャッシュフリーで専用病棟で治療が受けられるので万が一の時にも安心です。

【中国転職者生活状況】実際に生活しているからわかる諸事情を解説 :アイキャッチ画像

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